九州電力が運転再開を目指している玄海原子力発電所をめぐり、佐賀市の市民グループが、国に運転再開を認めないよう求めている裁判の初めての口頭弁論が開かれ、グループの代表が、「国が福島の事故に向き合わないまま、経済優先で原発を再稼働させることは言語道断だ」と意見を述べました。この裁判は、佐賀市の市民グループが、九州電力・玄海原子力発電所の3号機と4号機をめぐり、「地震の予測が過少に評価されるなど、国の原子力規制委員会が去年7月に定めた原発の新たな規制基準に適合していない」として、国に運転再開を認めないよう求めているものです。24日、佐賀地方裁判所で初めての口頭弁論が開かれ、原告の「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」の石丸初美代表が意見陳述を行いました。この中で、石丸代表は「福島の原発事故で国は最優先の課題である被災者の救済に正面から向き合うことをせず、経済優先で原発を再稼働させることは言語道断だ」と述べました。これに対して、国側は、市民グループの訴えを棄却するよう求め、全面的に争う姿勢を示しました。この裁判の2回目の口頭弁論は、4月18日に開かれます。 <br /> <br />01月24日 18時55分
